井笠動物医療センター 倉敷マスカット通り動物病院

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倉敷マスカット通り動物病院
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電話番号:086 - 461 - 1323
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※皮下補液について

皮下補液(皮下点滴)は,動物の皮下(皮膚と筋肉の間)に輸液剤(点滴剤)を大きな注射器または点滴で投与する方法です。動物の皮下に輸液剤のこぶを作ることで徐々にその輸液剤が体内に吸収される仕組みを利用したもので,内容物は違いますがラクダのこぶと似たような原理です。
一方,静脈内点滴では,血管の中に直接輸液剤を投与するため,急速に大量投与すると血液が急に希釈されるばかりか,心臓や肺に無理な負担がかかります。このため静脈内点滴では投与速度に細心の注意を払う必要があり,いずれにしても短時間で大量の輸液剤を投与することはできません。さらに,人に比べて血管が細い動物に静脈内点滴を行うためには,血管確保と呼ばれるそれなりのテクニックも必要となります。皮下補液であれば,そのような心配がありません。このため皮下補液は,静脈内持続点滴ができない場合の外来での輸液剤の投与法として,多くの動物病院で一般的に行われています。
しかし,皮下補液は,一度に大量の輸液剤を皮下に注入するわけですから,多少の苦痛を伴い,少なからず動物に不快感を与えます。さらに皮下補液が効果的に働くためには,皮下に投与された輸液剤を患者自身が吸収する能力が必要です。もし,動物の循環機能が低下していたり浸透圧を調整するアルブミンと呼ばれる血液中の蛋白が何らかの理由で低下している場合には,皮下に投与された輸液剤の吸収に時間がかかるばかりでなく,むくみの原因となったり,さらには病態をかえって悪化させてしまうことも少なくありません。このため,うっ血性心不全の動物はもちろんのこと低アルブミン血症が認められる肝不全や消化器疾患あるいは若齢動物に対しては,安易な皮下補液は望ましくありません。

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