「広島県動物愛護センター」視察研修&うさぎの楽園(2013年11月21日)
2013年11月21日に井笠動物愛護推進協議会の視察研修として広島県三原市の「広島県動物愛護センター」に行ってきました。
この施設は,自治体が関係して開設された動物愛護センターとしてはかなり古い施設で,他県に先駆けて,かなり以前よりふれあい教室や里親制度を行っており,さらに職員の方が保育園,小学校,中学校などに出向いて動物愛護の啓発活動を積極的に行っておられます。
この施設にはかなり前にも1度視察に訪れていますが,施設もかなり老朽化しており,限られた予算の中で,職員の方々は色々と苦労が絶えないようです。
広島県動物愛護センター
愛護センターの職員の方に説明を受けながら施設を見学させてもらいました。
右の写真はふれあい教室や里親の対象となる子犬たちのようです。
視察した日は,成犬(野良犬や放棄犬)は少なかったのですが,沢山の子犬と子猫が収容されていました。なかには乳飲み子もいました。いずれも無責任な飼い主により繁殖された動物達です。このページがUpされるころには,病死したり殺処分されている子も多いかと思うとかわいそうでなりません。
最後まで面倒をみることができない人がなぜ動物を飼うのか?繁殖を臨まないのであればなぜ避妊手術をしないのか?動物愛護センターの視察をするたび,まだまだ日本は動物愛護においては後進国と思い知らされます。
うさぎの楽園(大久野島)
三原市で動物愛護センターを視察した後に,広島県竹原市忠海町の沖合3kmにある大久野島に渡り,お昼休憩をとりました。
この島は,周囲4.3kmの小さな無人島で,昭和初期に日本陸軍の毒ガス工場が建設されていたことで有名な観光名所で,この日も滋賀県や大阪府などから4校もの小学校や中学校の生徒が,この島にある宿泊施設(休暇村)を訪れていました。毒ガス資料館をはじめ歴史的な文化財以上に最近注目を集めているのは島内に生息している沢山の”うさぎ”さんです。
現在,その数,なんと数百羽以上!最近では「うさぎの楽園」としての知名度の方が高いかもしれません。
天敵もいないことから,どんどん数が増えているようで,かわいい子ウサギもあちこちで生まれていました。施設周辺には水飲み場や給餌施設が多数設置されており,職員の方が毎日清掃して衛生的に管理されていました。ただ,獣医師としてはスナッフルや肝コクシジウム症などが発生したら大変なことになってしまうなとちょっと心配です。
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