「マルチスライスCT装置導入」(2005年1月31日)
2005年2月から念願のマルチスライスCT装置が稼働を始めました。下の写真はCT搬入時(2005年1月31日)の模様と5月現在のCT室および操作室の様子です。
CT装置の導入により, これまで超音波検査や通常のレントゲン撮影のみでは不可能であった病変の発見やより詳細な画像診断が可能となっています。当院で導入したCT装置はわが国の動物病院では初となる6列マルチスライスCT(シーメンス社製,ドイツ)で,1秒間に約10枚の画像を得ることのできる最新のマルチスライスCT装置です。この装置は現在徐々に普及しつつあるシングルヘリカルCTや2列タイプのマルチスライスCTにくらべて数倍以上のスピードでスキャンすることができる性能を有しています。このようなマルチスライスCTを利用することにより,トータルの検査時間はもとより,撮影時の息止め時間が短縮され,また1回の撮影でより広範囲を詳細に検査することが可能となります。
さらにマルチスライスCTで得られた多数の画像は,専用のコンピュータ(ワークステーション)を用いて立体的な3D画像を瞬時に作成することができます。これらの3D画像はこれまで飼い主の方にとっては少し分かりにくかったレントゲン写真や超音波画像あるいは通常のCT画像と異なり,大変分かり易く,病態を理解して頂くことができるかと思います。CT装置の詳細については「獣医師向け-主な医療設備-画層診断検査機器」を参照して下さい。
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