ワクチン接種時の健康診断
動物における1年は,寿命の違いからヒトの年齢に換算すると4~5年に相当します。このため,ワクチン接種時やフィラリア予防検査時の検診は,定期的な健康診断として動物の健康状態の確認や病気を早期に発見する上で極めて重要です。この際に小さな異常を見落とさず,大きな異常に進行する前に適切な指導を行うことこそ「かかりつけの病院」そして「ホームドクター」の大切な役割の1つと当院では考えています。当院におけるワクチン接種時の健康診断には,栄養状態,爪,目,耳,皮膚,歯,生殖器や肛門などのチェック,心臓,呼吸器の聴診,さらにリンパ節や関節,腹部の触診などの基本的身体検査に加えて検便による消化管内寄生虫検査などを行っています。また当院では,混合ワクチン接種時には少量の便を持参して頂ければより詳しい消化管内寄生虫検査(集中法:通常1,200円)も無料で受けることができます。
1年に1回のワクチン接種時に行う健康診断によって,飼い主の方が気づいていない様々な異常が早期に発見できることが少なくありません。なお,異常の程度によっては,ワクチン接種を延期して頂く場合があります。