猫における初回ワクチン接種時のウイルス検査
猫白血病ウイルス(FeLV)感染症は,通常慢性経過をとるため,すでに持続感染が成立していても初期には明確な症状を示さないことが少なくありません。このため,猫白血病ウイルス感染症を含む混合ワクチンを初めて接種する場合には,猫白血病ウイルスにすでに感染していないかどうかを検査する必要があります。すでに白血病ウイルスに感染していれば,そのワクチンを接種しても意味がないからです。この検査は,血液検査により院内ですぐに行うことができます。このウイルス検査キットでは,白血病ウイルスと,猫免疫不全ウイルス(FIV)の感染の有無を検査できます。白血病ウイルス感染症のワクチン接種時に猫免疫不全ウイルス(FIV)感染の確認は,必ずしも必要ではありませんが,愛猫の健康管理を行う上で極めて重要です。