中間宿主と最終宿主
一部の消化管内寄生虫は,成長のステージによって宿主(寄生する相手)を変えていくことがあります。最終的に寄生する動物のことを最終宿主と呼び,途中の宿主を中間宿主といいます。また,中間宿主を複数持つ寄生虫もいます。食物連鎖の関係上,肉食動物は最終宿主である場合が多く,最終宿主は中間宿主を摂取(採食)することで感染します。ヘビやトカゲなどの爬虫類やカエルなどの両生類はマンソン裂頭条虫や壷形吸虫の最も一般的な第二中間宿主であり,またノミは犬条虫(瓜実条虫)の中間宿主となります。また,淡水魚,特にアユは横川吸虫の中間宿主です。